コンプリート・シャーロック・ホームズ
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「素晴らしい!」私は叫んだ。「君の功績は公に認識されるべきだ。君はこの事件の記事を出版するべきだ。君がしないなら、僕がしよう」

「好きなようにしていいよ、先生」彼は答えた。「これを見ろ!」彼は新聞を私に手渡して、こう言った。「ここだ!」

それはその日の「エコー」だった。そして彼が指差している段落に、問題の事件が載っていた。

「大衆は」こう書いてあった。「ホープという男の突然の死によって、扇情的な興味を失った。彼はイーノック・ドレバー氏とジョセフ・スタンガーソン氏を殺害したものと見られている。この事件はおそらく今後も詳細が明らかになる事はないだろう。しかし本紙は信頼できる関係筋から、この犯罪は古い男女関係の確執の結果で、恋愛とモルモン教がその一因になっているという情報を得た。被害者は二人とも若い時、末日教徒だったらしい。そして拘置所で死亡したホープは、ソルトレイクシティ出身である。もしこの事件が他に何の結果をもたらさないにしても、少なくとも、我らが警察権力の能力を非常に目覚しい形で立証した。そして全ての外国人に対して、自分たちの確執は自国で納めるように振舞うのが賢明であり、それをイギリスの地に持ち込むべきではないという教訓になるだろう。この見事な逮捕の功績は、すべて著名なロンドン警視庁の警部、レストレード氏とグレッグソン氏に帰するというのは、公然の秘密である。犯人はあのシャーロックホームズ氏の部屋で、拘束されたもようである。ホームズ氏は彼自身、アマチュアとして探偵の仕事に若干の才能を示している。そして彼も、この警部たちの教えがあれば、いずれある程度まで追いつく事が期待できるかもしれない。今回の仕事にふさわしい評価として、二人の警部に何らかの表彰状が手渡される見込みである」

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「最初からそう言ってなかったか?」シャーロックホームズは笑いながら言った。「これが我々の緋色の研究の成果だ。彼らに表彰状を与えるという事がな!」

「まあいいじゃないか」私は答えた。「事実関係は全部日記につけてある。きっと公開するよ。それまでの間、君はあのローマ人の守銭奴のように、成功したという自意識で満足しておかねばならない ――

人は私を非難するが、私は家で金箱の金を見て誇る」